第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(256)


さすらいの青春(256)


————————【256】———————————————

  Augustin, qui avait espéré un instant se 
trouver à proximité d'un village,  s'effraya.


—————————(訳)————————————————

  その時自分が村の近くにいるだろうと期待を寄せてい
たモーヌはぞっとした.


..————————⦅語句》————————————————
              
Augustin:モーヌの名前:オギュスタン・モーヌ
  西洋の小説は同じ名前を繰り返さないよう、いろ
  いろ変えて来る. 
proximité:[プロクスィミテ](f) 近いこと
  à proximité (de) (の)すぐ近くに
   se trouver à proximité d'un village
    村の近くにいる
    espérer se trouver à proximité d'un village
    村の近くにいることを期待する
  [espérer + 不定詞 (自分が)~することを期待する] 
effrayer:(他) おびえさせる
s'effrayer:(代動) おびえる [de に]
      >s'effraya (単純過去3単)  たじろいだ、おびえた
                ぞっとした

 

——今回は以上です.何かご質問は?

——はい、質問.Augustinをモーヌと訳したら
   間違いじゃないのか?

——そうです.間違いですので、試験問題では
   オギュスタンとしてください.

—— だったら、今もそう訳しなさいよ.

—— 日本の小説は主人公の名前を繰り返すでしょ?
   それに合わせました.日本語に訳すのですから!

—— ほんまか、このおっさんは.

—— じゃ、なんでもいいから日本の小説、一冊
   持ってきなさいよ.

—— 「婦系図」でいいか?

—— いいよ、どのページでも開いてごらん.
   お蔦と主税の名前が、変形したりしていないで
      しょ? 
 
—— そうだな.ところでこんな小説読むのか 

—— そうだけど、何か?

—— いや、何でもない.ところで、この小説を
   君、フランス語に訳し給えよ.

—— 無理言わんでくれ.では授業を終わります.
   バイバイ.