第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(178)


さすらいの青春(178)

 
—————————【178】———————————————

 C'est  là  que  nous   nous  retrouvâmes,  Augustin  et 
moi,  le  soir  de  ce  même  jour  d'hiver.
  Tandis  qu'en  un  tour  de  main  j'avais  quitté  tous
mes  vêtements  et   les  avais  jetés  en  tas   sur  une
chaise  au  chevet  de  mon  lit,  mon  compagnon,  sans
rien  dire,   commençait   lentement   à   se  déshabiller.
Du  lit  de  fer  aux  rideaux   de  cretonne  décorés  de
pampres,  où  j'étais  monté  déjà,  je  le  regardais  faire.  


——————————(訳)————————————————

 オギュスタンと私は冬だったこの日、まさにここで再会
した.私がすばやく着ていた服を脱いで、ベッドの枕もと
にある椅子の上に投げ重ねた一方、わが相棒は一言も喋ら
ず、ゆっくりと服を脱ぎ始めていた.葡萄模様の棉布地の
カーテンが吊るされた鉄製のベッドに、私はもう上がって
横たわっていたのですが、そこから彼のする様子を眺めて
いたのでした.

 

..—————————⦅語句》————————————————
                            
retrouvâmes:(単純過去1複) <retrouver (他) 再び見出す
     再会する、また会う
se retrouver:(代動) 再び見出される、再会する、また会う
          (ある場所に)戻る                 
tandis que:❶[同時] ~する間に、~しているときに
     ❷[対立] …であるのに、しかるに、一方      
un tour de main:またたく間に、やすやすと、早業で
          tour には、「業」「手腕」「芸当」などの意味がある   
tas:[タ] (m) 山積み; 
en tas:積み重ねて; mettre qc en tas / ~を積み上げる    
chevet:[シュヴェ](m) 枕元    
cretonne:(f) 丈夫な綿布  
décoré:(形) 飾られた、(「叙勲された」という意味もある) 
pampre:(m) (葉のついた)ぶどうの枝
monté :(過去分詞) <monter (自) 上がる 
étais monté déjà: (大過去1単) すでに上がっていた 
regardais: 眺めていた(半過去1単)<regarder (他) 眺める 

     
————————— ≪文法≫ —————————————————

où:英語ではwhere を「関係副詞」とよんでいましたが、
   フランス語の文法用語では「関係代名詞」のようです.
   この日記では「関係副詞」と呼びましょう.
  文法書(基本フランス語文法p162)の例文をあげておきます.
  La maison où il demeure est près d'ici.
     (彼の住んでいる家はここから近い)
  本文のようにコンマがついていると後ろから訳し上げず、
  「そしてそこに」と、文の流れの順で訳せばいいです.
     本文の場合は先に関係文の中を先行詞つきで訳しておいて
   あとから「そこから」と訳し足していきます. 
   Du lit, où j'étais monté déjà, je le regardais faire. 
     私はもうベッドに上がっていたのですが、そこから彼の
   するのを見ていました.