第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(195)


𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
  
さすらいの青春(195)

 
—————————【195】————————————————

 Enfin une nuit, vers le 15 février, ce fut lui-même
qui m'éveilla en me posant doucement la main sur
l'épaule.


——————————(訳)—————————————————

 ついにある夜、2月15日頃のこと、モーヌがやさしく
私の肩に手を置いて、彼自身で私を起こしてくれました.

 


..————————— ≪文法≫ ———————————————

ce fut lui-même qui ~ は強調構文です.わかりやすく現在形
に置き換えると、c'est ...qui ~ で ~するのは...だ.
強調構文と関係代名詞との違いはなにかというと、
強調構文は c'est ...qui という構文のパーツを取去っても
文章が成立しているという点です.
 ただしここではlui-mêmeをいったんMeaulnes に変えてから
取り払います.
 すると、
   Enfin une nuit, vers le 15 février,  Meaulnes 
m'éveilla en me posant doucement la main sur
l'épaule.
   ついにある夜、2月の15日頃だったか、モーヌ
はやさしくその手を私の肩にかけて、私を起こした.

ここで作者は「私を起こしたのはモーヌ自らだった」
と言いたいので、強調構文を使ったということですね.