第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(83)

さすらいの青春(83) 


—————————【83】————————————————
            
Il fallait, pour conduire avec moi la voiture qui devait 
les ramener,  il fallait quelqu'un de sérieux qui ne 
nous versât pas dans un fossé,  et  d'assez débonnaire 
aussi,  car le grand-père Charpentier jurait facilement
et la grand-mère était un peu bavarde.


——————————《訳》————————————————
           
私と一緒に老夫婦を迎えに行く車を運転するため、私
たちの車を溝に落とさないような、だれか信頼に足る人
が1人必要だった.それも出来れば温厚な人が.なぜな
ら、シャルパンティエじいさんは、何でも口ぎたなく
怒り散らすし、祖母は、祖母で饒舌多弁だったものだから.


——————————《語句》————————————————
                    
devait (半過去3単)<devoir [意向・未来・予定]
   ① ~することになっている、~するつもりである
     ~するだろう
   ② ~することになっていた(直説法半過去で、
      過去における未来・予定・宿命を表す)
ramener (他) ①連れ戻す ②連れて帰る
   Il a ramné de province ses vieux parents.
      彼は田舎から年老いた両親を連れて来た.
   Mon père a ramné de Lyon un de mes cousins.
      父はリヨンから私のいとこを1人連れてきた.       
conduire (他)(乗り物を)運転する、操縦する              
sérieux(se)(形) ①まじめな、 ②信頼のできる
       ③ 確かな
versât (接続法半過去) <verser (他) ① 注ぐ、こぼす  
         ② ひっくり返す、倒す
  verser (自) ひっくり返る、[dans に] 陥る 
    接続法になっているのは、ここでは「事実の叙述」ではなく、
  「~しないような」という「理想」を述べているため.
  尚、半過去になっているのは半過去の主節(il  fallait ~
  であるがここでは quelqu'un de sérieux に従属する関係文で、
    これがne pas verser を半過去に要求しているため)
 
fossé (m) ① 溝、堀、壕
    ② (意見の) 隔たり,        
d'assez → de + assez (de は先行するquelqu'un de の de) 
  assez は形容詞について「どちらかというと~な」
      「できれば~な」
débonnaire (形)温厚な   
jurait (半過去3単) <jurer (自/他) ① 誓う、断言する 
    Je vous jure. 断言します.請け合います.確かです.
      *類似品にご注意  jurerait (条件法3単)
        ② ののしる 
    ここでは②の「ののしる」
facilement [副] 簡単に、すぐに   
   Il jure facilement. / 彼は何でもすぐに怒り出す. 
      Il jurait facilement./ 彼は何でもすぐに怒った. 
bavard(e) (形) おしゃべりな、饒舌な 
  <bavarder [自] おしゃべりをする、無駄話をする