第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(160)

さすらいの青春(160)


——————≪前回の学習内容の一部訂正≫———————————
  
 la grande classeを「大教室」としていましたが、「上級学年の教室」
に変更します.辞書には grand(e) が「上級生」と載っていました.
さらに、la cour des grands 「上級生の校庭」、grande classes 「上級」
などが載っていました.(クラ仏4版)
 以上です.すみませんでした.訂正させていただきます.

—————————≪本日の学習≫———————————————
     
さすらいの青春(160)

 
—————————【160】———————————————

Il  y eut  un  fracas*¹  clair  et  violent  de  vitres*²  secouées,*³ 
de  sabots  claquant*⁴ sur  le  seuil*⁵; une  poussée*⁶qui  fit
plier*⁷  la  tige*⁸  de  fer*⁹  maintenant   les  deux  battants  de
la  porte*¹⁰; mais   déjà   Meaulnes,   au   risque   de  se
blesser   à  son  anneau*¹¹  brisé*¹² ,   avait   tourné   la  petite
clef  qui  fermait  la  serrure.*¹³ 

 
——————————(訳)————————————————

窓ガラスが揺すぶられ、敷居を木靴が踏みつけて、カンカンと激し
い音がしました;鉄製の軸を折り曲げ、両扉を開けんばかりの勢い
の力がかけられました;しかしすでにモーヌは、輪が壊れて怪我を
する危険があったけれども、小さな鍵を回して、錠を掛けて閉めて
しまいました.  

                                     
——————————⦅語句》————————————————
                                     
*1) fracas:[fraka](m) 激しい音、大音響、喧騒
    avec fracas  大音響とともに、ものすごい音を出して 
*2) vitre:(f) 窓ガラス、板ガラス、        
*3) secouées:[スクエ] (過去分詞) <secouer (他) 揺さぶる、激しく動かす  
*4) claquant:(形、現在分詞) ❶疲れさせる、
    ❷ぱしっ(びしっ、ばたん)という音をたてる
   <claquer (自) ぱしっ(びしっ、ばたん)という音をたてる
*5) seuil:(m) 敷居、(家の)入口
*6) poussée:(f) 押す力、圧力、 
*7) plier:(他) 折る、折りたたむ、たたむ     
*8) tige:[ティージュ] (f) ❶茎、(木の) 幹、❷苗木、❸(ブーツの)胴
*9) tige de fer:鉄製の軸、鉄製の棒
    鉄製の軸とは何のことなのかがわからないのですが、おそらく
    扉の蝶番の縦軸のことかと思います....と思ったのですが
    よく見てみると「両扉を折りたたんで開ける力」とあります
    から蝶番ではなさそうです.何だろう?  中央部の差しがね?
*10) les deux battants de la porte:観音開きの戸の両側の扉
*11) anneau:[アノ](m) 輪        
*12) brisé:(形、過去分詞) <briser (他)壊す、砕く、つぶす.
     à son anneau brisé 壊れた輪で、輪が壊れて.  
*13) serrure:(f) 錠; mettre la clef dans la serrure
                      鍵を錠に差し込む


—————————≪解釈≫—————————————————     

≪解説1≫        
Il y eut un fracas clair et violent. /  カンカンという激しい音がしました.
 + de vitres secouées:揺すぶられた窓ガラスの(音)(と)
 + de sabots claquant sur le seuil:敷居の上を踏みつける木靴の(音)
 = 窓ガラスが揺すぶられ、敷居を木靴が踏みつけて、カンカンと激し
  い音がしました.     

≪解説2≫
❶une poussée qui fit plier la tige de fer 
   鉄製の軸を折り曲げるような圧力
❷une poussée qui fit plier maintenant les deux battants de la porte
   そして今や両扉を折りたたんで開けようとする圧力
❶+❷=鉄軸を曲げて、さらに扉を折りたたんで開ける力

≪解説3≫
Meaulnes, au risque de se blesser à son anneau brisé,   
avait tourné la petite clef qui fermait la serrure.
モーヌは、輪が壊れて、怪我をする恐れがあったけれども、
小さな鍵を回して、錠を閉めてしまった.

   
 ——————《わかりませんでした、すみません》———————————

  「モーヌが壊れた輪で、怪我をする恐れがあった」らしいので
すが、この「輪」というのは何の輪なのかが、わかりませんでした.
すみません.どんな構造の扉で、どんな錠が付けられていたのか、
見てみたいものですが...


———————《わからないついでに、ひとこと》———————————

観音開きの両扉を閉める棒状のものがゆがんだということは、
これは閂の差しがねだろうか?
モーヌが回して錠を掛けたという鍵がそのリング型の壊れた鍵
だったのでしょうか?
映画を見た時に、そんな場面があったのかが思い出せません.
今度、見る機会があったら、確認してみます.
あ、待てよ、たしか、DVDがあったと思う.今晩探して見てみます.
  ★★★
その場面はなかったような気がするのですが、念のためチェックして
みます.