第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(70)夏休みですがアクセスに応え臨時投稿

さすらいの青春(70)


———————————【70】————————————————

Assis sur un pupitre, en balançant les jambes,
Meaulnes réfléchissait. Aux bons moments, il riait
aussi, mais doucement, comme s'il eût réservé ses
éclats de rire pour quelque meilleure histoire, connue
de lui seul.


————————————(訳)————————————————

教室の机の上に座り、足をぶらぶらさせながら、モーヌは
考えていました。頃合のいい頃に、モーヌも笑った、ただし
穏やかに。まるで爆笑を彼だけがわかる最高の話が出た時の
ためにとってあるとでもいう風だった。


————————————《語句》———————————————

pupitre (m) 教室机、 pupitre d'écoliers 小学校の机
réfléchissait <réfléchir (v/t) 熟考する、しっかり、ちゃんと考える
riait(半過去、3単) <rire (v/i) 笑う
  念のため、全人称のチェックをどうぞ
 (1単2単3単1複2複3複)の順です。
 riais, riais, riait, riions, riiez, riaient
  (リエ、リエ、リエ、リイオン、リイエ、リエ)
comme si (英語as if) あたかも~であるかの如く
   comme si のあとには、直説法半過去または大過去がきます・・・と
   書きかけたら、接続法大過去がきました。かなんわ~
eût réservé (接続法大過去)<réserver (人のために)取っておく、
     用意しておく
éclats < éclat(m) 爆発音、大きな(はじける)音、大きな声
connu (過去分詞)<connaître (v/t) (情報、事実などを)知っている
en balançant (gérondif)* < balancer (v/t) 揺り動かす、振る

* 動名詞でもなく、現在分詞でもないこの形は、日本語訳
 はされていません。ジェロンディフとそのまま用いています。
 「なぜ、訳されなかったか」って?、そんなこと私に言われ
 ましても... (;^_^A  まあ、en + 現在分詞 =ジェロンディフ
 でございまして、「同時性」「様態・手段」「原因・理由」
  「条件・仮定」「対立・譲歩」などを表す・・・と本には
 書かれています。まあ英語の分詞構文のカウンターパート
 ということで、よろしく。そうそう、ここでは「~しながら」
 と訳します。「同時性」と「様態」を、股にかけた表現。なお
 「対立」「同時性」を強調する場合、en の前に、よくtout を
 つけたりします.。Tout en sachant la vérité, il n'a rien dit. / 真実を
 知っているくせに彼は何も言わなかった。(ロワイヤルp2181)