第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(345)


𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
  
さすらいの青春(345)


.——————————【345】————————————————

  Celui  qui  commandait   la  manœuvre   était
un  gros  homme   nu-tête,   enfoncé   dans  un
énorme   paletot.  Il   tenait   à  la  main  une  
longue  perche  garnie  de  lanternes  multicolores,
et  il  regardait  paisiblement,  une  jambe  croisée
sur  l'autre,  travailler  son  compagnon. 
 


————————————(訳)——————————————————

 仕事の手はずを指示していた側の者はでっぷりした
男で、無帽、おおきな外套に身をくるんでいた.男は
手に色とりどりの提灯が添えられた長い竿を持ってい
た.そして連れの男が作業する様子を、脚を組んで静
かに見守っていた.

 

.———————————《語句》——————————————————
              
manœuvre:(f) 操作、策略、手法、手際、手だて
      やり口、仕事の段取り        
gros(se):[グロ、グロス](形) 太い、太った 
enfoncé:< enfoncer (他/自) 打ち込む、突っ込む
   (帽子を)深めにかぶる
      (dans に)はまり込む、沈む、落ち込む、
   もぐり込む
énorme:(形) 並はずれた、巨大な   
paletot:(m) パルトー(丈の短いコート、前をボタンで
    とめる)    
perche:(f) 棒、竿  
garni(e):(形) 野菜などを付け合わせた、飾りのついた;
   bifteck garni / ビフテキの野菜添え    
lanterne:[ランテルヌ](f) ランタン、カンテラ、ランプ、
    角燈、提灯:本文では竿がつけていたもの
    だから「角燈」ではなく軽い「提灯」かも
    しれない.  
multicolore:[ミュルティコロール](形) 多色の、色とりどりの
regardait:(3単半過去) < regarder (他) 見る
                   voir (他) 見える
paisiblement:(副) 穏やかに、静かに
  < paisible:(形) 穏やかな、静かな、温和な  
croisée:(p.passé/f/形) < croiser (他) ❶(十字形に)組む
    交差させる;❷(と)交差する 
travailler:(自) 働く、仕事をする 
compagnon:(m) 連れ合い、伴侶、(女性形はcompagne)
 
      
——————————— ≪文法≫ ————————————————    

知覚動詞について
    本文 regardait (不定詞:regarder) は知覚動詞です.
    知覚動詞は「不定詞節」を従えることができます.
  (a) 知覚動詞 + 不定詞 + 名詞(不定詞の意味上の主語)   
     Je vois couriri un chien. / 犬が走っているのが見えます.  
    J'entends sifflerf le train, / 汽車が汽笛を鳴らしている
    のが聞こえます.
    Il regardait travailler son compagnon./ 彼は連れの男が
    作業をしているのを見守っていた.
    
 
  
——————————— ≪感想≫ ————————————————

nu-tête が辞書不掲載語だったので、首っ引きで「禿ちゃ
びん」としていたが、念のため訳本を見たら、「無帽の」
と訳されていた.そして nu の項目で引き直すと、あり
ました.「nu-tête:帽子をかぶらずに」 

【教訓】 首っ引きせず辞書を引け!