第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(276)


𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
  
さすらいの青春(276)

      CHAPITRE  X

              LA BERGERIE

 
—————————【276】————————————————

Pour s'y reconnaître,  il grimpa sur le talus d'où il
avait  sauté.

  
.——————————(訳)——————————————————
        
馬車を置いたところから、自分がどこにいるかを
確かめるため、モーヌは先ほど飛び降りた土手に
這い登った.
 
  
.—————————《語句》—————————————————
  
se reconnaître:(代動) 自分がどこにいるか分かる    
grimpa:(単純過去3単) <grimper (自) よじ登る  
talus:(m) ❶土手、❷斜面、傾斜、勾配 
      

.————————— ≪文法≫ ——————————————

最後の部分は大過去です.
il avait sauté. / 彼は以前跳んだことがあった.

その部分の前に関係副詞 où をトッピングします.
où il avait sauté. / 彼が以前跳んだことのある場所.

sauter de ~ で「~から跳ぶ」という意味でした.
de をoù の前に回します.
d'où il avait sauté / 彼が以前そこから跳んだ場所

その場所というのはle talus 「土手」です.
le talus d'où il avait sauté / 彼が以前そこから跳んだ土手 
ここでは以前と言うのは1時間程前のことなので
「先ほど」と訳します.

今回の文の主語と述語動詞、S+v は
il grimpa. / 彼は這い登った.

で、どこに這い登ったかというと、
「sur ~ 」
sur le talu. 土手に

il grimpa sur le talus. / 彼は土手に這い登った.

どういう土手かというと
le talus d'où il avait sauté 

そこに這い登ったので
il grimpa sur le talus d'où il avait sauté
彼はさっき飛び降りた土手に(再び)這い登った.

というのが今回の学習の骨子です.
これにPour s'y reconnaîtreという飾り付けをします.
y というのは「どこかある場所」で「どこにいるのか
を知るため」という意味です.
reconnaître は「見覚えがある」という意味ですから、
土手の上から、さっき来た道を探すのですね.
「あ、あの雁木かたやって来たんだった」とか
なんとか思い出して、今自分がどこにいるかの
見当をつけるという意味です.

Pour s'y reconnaître,  il grimpa sur le talus d'où il
avait  sauté.
自分がどこにいるのか見当をつけるため、モーヌは
さっきの土手に再びよじ登ったのでした.

いかがでしょうか?