𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
さすらいの青春(213)
———————【213】—————————————
CHAPITRE Ⅶ
L'AVENTURE
Mon compagnon ne me conta pas cette nuit-là tout
ce qui lui était arrivé sur la route. Et même
lorsqu'il se fut décidé à me tout confier, durant des
jours de détresse dont je reparlerai, ce resta long-
temps le grand secret de nos adolescences. Mais
aujourd'hui que tout est fini, maintenant qu'il ne
reste plus que poussière
de tant de mal, de tant de bien,
je puis raconter son étrange aventure.
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————————(訳)————————————————
——————— 第7章———————
——————— 冒険 ———————
我が相棒は、その夜は、旅程に何が起こったのか
については、全てを話してくれたわけではなかった.
私にすっかり打明ける決心をしたときでさえ、それ
は私たちの青春期の秘密にしておこうということに
なったのだ.それは私がこれから再び語るであろう
苦悶の日々を通して私たちの青春期の偉大な秘密と
して久しく残っていた.しかし全てが終わった今日
では、今や良きにせよ、悪しきにせよ、塵あくた
としか残っておらず、私はやっとこの不思議な冒険
のことを話すことができるのだ.
————————⦅語句》————————————————
compagnon:①同棲相手(男性)、伴侶、夫、
❷[古風] (男の)連れ、仲間、友だち
route:(f) 道、旅程、道路、街道、道程
confier:(他) 委ねる❷打明ける
détresse:(f) (孤立無援の) ①苦悩、苦しみ
②困窮、窮乏;❸遭難、立往生
durant:(前) ~の間に、~の間中、を通じて
reparlerai:(未来1単) <(de ~ ~について)再び話す、
再び口をきく
adolescence:(f) 青春期、青年期
poussière:(f) 埃、塵
de tant de mal, de tant de bien:
これとまったく同じ言い回しは辞書で確認できません
でしたが、mal とbien が並べられた表現では、多少
意味のずれはあっても「よきにつけ、悪しきにつけ」
と言った意味内容になるはずです.
つっこまれないように、きっちり解説しますと、
tant は「それほど多くの」の義、よって直訳は
「それほど多くのよきこと、悪しきこと」であって
これが認容表現であることから、
「よかれ悪しかれ」あるいはそれに類する意味になる
と言うことです.というか、そう思います.
(間違っていたらすみません)