第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(22)

さすらいの青春(22)


—————————【22】———————————————————

Sur la place, plusieurs hommes du bourg avaient
revêtu leurs vareuses de pompiers ; et, les faisceaux formés,
transis et battant la semelle, ils écoutaient Boujardon, le
brigadier, s'embouiller dans la théorie....


—————————(訳)———————————————————
  
広場では、数名の男が消防士の上着を着ていた;
そして、凍えながら、ひとかたまりになって、靴底を
打ち鳴らしながら; 彼らは、巡査長ブージャルドンの
たつきながら話す理屈っぽい話に耳を傾けていたのだ。
 

—————————《語彙と解説》———————————————————
 
bourg (m) 市場町、町
revêtu < revêtir (制服などを)着用する
vareuses < vareuse (f) 作業着
pompiers < pompier (m) 消防士
faisceaux < faisceau (m) 束、 叉銃(野外で軍隊などが
        休憩するとき、銃を組み合わせて、ひとまとめに三角錐
        を作るよう置いたもの。)
        ひかたまり、ひとつにまとまったもの
formés< former  形作る、編成する
former les faisceaux 叉銃する(銃を組み合わせるので、必ず複数形を取る)
transis < transir  凍えさせる、ぞっとさせる
semelle (f) 靴底
brigadier (m) ① 騎兵伍長、 ② 高級将校、 ③ 巡査長
s'embouiller (説明などが)もたつく

※ 文字通り、叉銃してブージャルドンの話を聞いたと解釈
  するところかもしれませんが、男たちが叉銃を組んだように
  ひと塊になって、凍えていた、とも受け取れます。
  でも男たちというのは軍隊でななく、村の若い衆だと思います
  ので、とりあえず後者で解釈しました。
 
※ ところが、読み進めてみると、やはり、組まれた叉銃は、本物の
  銃のようでした。
  誤訳してすみませんでした。

 ですので、本文 et, les faisceaux formés, の前に
étant(ayant かな?) を補って解釈したいと思います。
叉銃して、凍える足を打ち鳴らしながら、みんなは
ブージャルドン隊長の話を聞いていた・・・
となります。(本物の銃がある以上、巡査長より隊長と
解釈した方がいいかと思いました。)