第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(23)

さすらいの青春(23)


—————————【23】———————————————————

Le carillon du baptême s'arrêta soudain, comme une sonnerie
de fête, qui se serait trompée de jour et d'endroit ; Boujardon
et ses hommes, l'arme en bandoulière, emmenèrent la pompe
au petit trot ; et je les vis disparaître au premier tournant,
suivis de quatre gamins silencieux, écrasant de leurs grosses
semelles les brindilles de la route givrée où je n'osais pas les
suivre.

 

—————————(訳)———————————————————

洗礼式の鐘の音が、まるで日と場所を間違えていたかのように
突然やんだ; ブージャルドン隊長と男たちは、武器を
肩に斜めに掛けて、やや速足で消化ポンプを運んでいった。
それから、彼らは最初の曲がり角で見えなくなった。そのあとを
分厚い靴底を踏み潰すように、小枝が霧氷に覆われている街路
を4人の子供たちが黙ってついていったが、私はそれ以上
目で追うことはしなかった。


—————————《語彙》———————————————————

s'arrêta < s'arrêter 止まる、とどまる、やむ、停車する
s'arrêter de + 不定詞 ~するのをやめる
soudain(e) (形)突然の 
soudain  (副)突然に
fête (f)祭、催し、祝宴、お祝いのパーティー
sonnerie (f)鐘やベルの音、(いくつもの)鐘の音、
        教会の鐘、チャイム
endroit (m) 場所
se serait trompée 条件法現在3人称単数<se tromper 間違える
自分をだます(あざむく)
      代名動詞の複合過去の助動詞は常にêtre
se tromper de ~ ~を間違える、
arrme (f) 武器、兵器
porter son fusil en bandoulière 銃を肩から斜めに担ぐ
bandoulière (f)負い革、
en bandoulière 肩から斜めに
emmenèrent 単純過去3人称複数
<emmener (他) 連れて行く、運んでいく、持っていく
pompe (f)ポンプ 
    (ここでは消化ポンプとか消火器のことだと思います)
trot (m) 馬の速足、トロット
au trot (馬が)速足で、(話)大急ぎで
tournant (m)曲がり角、カーブ
suivis de ~が後を追って <suivre (に)続く、従う
         suivi は受け身表現 de + 行為者(によって)
gamins 子供たち(21の語彙欄に既出)
écrasant(e) (形)骨の折れる、押しつぶすような、圧倒的
écraser (他)押しつぶす (車が)轢く
     Il a été écrasé par une auto.  彼は車にひかれた。
gros(se)(s) (f)(pl) 太い、大きい、厚い
semelle (f)靴底(22語彙欄に既出)
brindilles (発音、ブランディーユ)小枝
givré(e) (形)霧氷で覆われた、白い粉をふりかけた
fenêtre givrée 雨氷の結晶のついた窓 
    < givrer (他)霧氷で覆う、(霧氷状の白い粉を)ふりかける



—————————《解説》———————————————————
    
文中、l'arme en bandoulière が浮き上がっています。名詞句なので
主語か、目的語か、どうなっているのか悩むところ。
おそらくavec とか porter を補えば解決すると思います。
avec l'arme en bandoulière と考えると
銃を背中に斜めにもって
一種の分詞構文とみると、
portant l'arme en bandoulière (銃を背中に斜めにもって)


不規則動詞10組 écrire [エクリール] 書く
craindre [クランドル] 恐れる
この組の動詞は、複数になると
まったく身に覚えのない子音が登場します.
名付けて「あんたどこの子動詞」(よそで言わないで! 恥かくから.)

 
écrire [エクリール] 書く
       vが登場します.

j'écris      [ジェクリ]
tu écris      [テュ エクリ]
il écrit       [イレクリ]
nous écrivons   [ヌーゼクリヴォン]
vous écrivez        [ヴーゼクリヴェ]
ils écrivent          [イルゼクリーヴ]


craindre [クランドル] 恐れる
     gが登場します.

je crains               [ジュ クラン]
tu crains              [テュ クラン]
il craint               [イル クラン]
nous craignons  [ヌー クレニョン]
vous craignez    [ヴークレニェ]
ils craignent      [イル クレーニュ]