第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(221)

 
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
  
さすらいの青春(221)

 
—————————【221】————————————————

 De nouveau ce fut la vaste campagne gelée, sans
accident ni distraction aucune; parfois seulement
une pie s'envolait,  effrayée par la voiture,  pour 
aller se percher plus loin sur un orme sans tête. 


——————————(訳)——————————————————

 辿るその道は、再び広大な凍てつく田畑で、娯楽
的な景色も音楽的変調も一切なかった:ときおりカ
ササギが一羽、車に怯えて、思わず遠くの楡の木ま
で飛び去り、止まったりしていました.

 

.—————————⦅語句》—————————————————
                
de nouveau:再び、もう一度
     On a sonné de nouveau. / ベルが再び鳴った.   
campagne:田舎、田園、農村、田畑    
distraction:(f) ❶ 気晴らし、娯楽:② 放心、不注意、
    ぼんやりしていること、うかつな行為、ミス     
accident:(f) ①事故、災害;②偶然の出来事、まぐれ;
   ③ (土地の)高低、起伏、でこぼこ
      ❹ (音楽) ♯♭などの臨時記号         
parfois:(副) ときには、ときどき
      Il est parfois gentil, parfois méchant.
      彼はときに親切で、ときに意地悪だ.   
pie:(f) カササギ
s'envolait:(3単半過去) <s'envoler (自) (鳥・飛行機が) 
       飛び立つ、飛び去る、離陸する 
effrayée:(過去分詞女性形) <effrayer (他) 怯えさせる
percher:(自) (枝などに鳥が)止まる
    (話) 高い階に住む             
orme:(m) 楡
  les voix qui sonnent dans l'ombre de l'ormne.
    楡の木陰に響く声            
sans tête:辞書不掲載(なので当てずっぽう)→頭がなく
  →思わず
  * 気になるので他の訳本も見てみました.
   訳本ではsans têteを楡の木にかけて「先端の
   刈り取られた楡の木」としていました.
      またある訳本では「葉の落ちた楡の木」と
   なっていました.
      楡の木は先端を剪定するものなのしょうか?
   そうだとしたら、「先端の刈り取られた楡の木」
   で一件落着ですが.しかしあれは背の高い高木
   なので、先を剪定する意味がないし、先端部は
   枝分かれが多く剪定も大変です…
      苦し紛れにそのまま「頭のない楡の木」と
   訳そうとも思いましたが、もっとも常識的判断
   は「カササギが考えもせず遠くの木をめがけて
   飛び去った」と思いました.