第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(73)夏休みですがアクセスに応え臨時投稿

さすらいの青春(73)

 
———————————【73】————————————————
       
  Généralement, à l'heure du dîner, nous nous
trouvions tout près du Cours *, chez Desnoues, le
charron, qui était aussi maréchal. Sa boutique était
une ancienne auberge, avec de grandes portes à
deux battants qu'on laissait ouvertes.


————————————(訳)————————————————
      
たいてい夕食時には学校のそばの車大工でもあり、蹄鉄工の
デヌーの家にたむろしていました.彼の仕事場は、昔の
旅籠屋で、両開きの大きな門構えになっていました.

 

————————————《語句》———————————————
       * ad はadverbe(副詞)の略号
généralement (ad *) 普通は、一般に、概して、たいがい
Cours 「学校」説を採用
charron (m) (昔の)車大工 
maréchal (pl, ~aux) (m) ①元帥、②[古]蹄鉄工、ここでは蹄鉄工 
auberge (f) (田舎の)宿屋
boutique 今回もこの意味の不明な単語が出てきました..おそらく
  「atelier (m) 工房」の代わりにこの地方で使われていた言葉で
  はないかと思います.とりあえず「仕事場」と訳しておきます.
尚、前回は、呉服反物店を兼ねた製造所のつもりで訳しました.
  今回は、車大工ですから、訳を「仕事場」に変えました.
à deux battants 2つの扉のある、両開きの、観音開きの

     

—————————≪辞書になかった単語≫———————————————

* Cours c が大文字の見出しはありません。cours の特別な意味に
 なるだろうとの見当をつけても尚しぼれず、訳本を見てみた.
 それでも、訳は2つにわかれました.「学校」と「職場」に.
 3:2なので多数決で、「学校」を採用.
 ついでながらDesnoues,の読みですが、これも「デスヌー」と
 「デヌー」に分かれましたが、同じく多数派「デヌ-」にしました.
みすず書房:学校
旺文社文庫:工場
講談社  :学校
角川文庫 :仕事場
岩波文庫 :学校