第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(38)

さすらいの青春(38)

 

———————————【38】——————————————————

   Et aussitô elle fit l'éloge de ce pensionnaire qu'elle nous amenait. Je ne
reconnaissais plus la femme aux cheveux gris, que j'avais vue courbée devant la
porte, une minute auparavant, avec cet air suppliant et hagard de poule qui aurait
perdu l'oiseau sauvage de sa couvée.


———————————(訳)————————————————

そして、すぐに彼女は、私たちの学校に連れて来たこの寄宿生をほめた。
私は、もはやこの女性が、さきほど扉の前で、前かがみになっていたグレー
の髪の同じ女性だとは、信じられないほどだった。数分前の親鳥が雛を失った
ような狼狽して取り乱した様子だったのに。

 

———————————《語彙》——————————————————
         
éloge (m) 賛辞、賞賛
pensionnaire 寄宿生、寮生、下宿人
amenait <amener (他)連れて来る
courbée (形)曲がった、体を曲げた
auparavant(副)その前に、以前は、まず
suppliant (形)懇願する、哀願する
*hagard (形)取り乱した、凶暴な、おびえた
poule (f) 雌鶏
couvée (f) (親鳥が抱える)ひと孵りの卵、ひと孵りの雛
     (母親に保護される)子供たち;子だくさんの家
         
*印は有音のh を示す

≪ひとこと≫
普通に訳せば、ひと孵りの雛の中の一羽を失った親鳥・・
ということですが、その雛の中に「野鳥」のような元気の
いい雛がいた、ということだと思います。ただし、冗長なので
切り捨てて訳しました。(試験なら不合格答案)