第10教室:さすらいの青春(フランス語学習日記)

『さすらいの青春』を読みながらフランス語の学習をしましょう.ぜひご一緒に!

語学学習日記(フランス語学習) さすらいの青春(269)

映画さすらいの青春パンフレット13-14ページ



さすらいの青春(269)


————————【269】———————————————

Notre voyageur,  ravi  de se  trouver  dans  cette
humble  maison  après  tant  d'inquiétudes,  pensant
que sa bizarre aventure était terminée, faisait déjà
le projet de revenir plus tard avec des camarades
revoir ces braves gens.

—————————(訳)————————————————

我らが旅人モーヌは、あれほど心配した後のことで、
このつつましやかな家に自分がいることを嬉しく思っ
ていた.そして、この奇妙な冒険も終わったと思って
いた.すでに後日また、仲間を連れてこの素敵な夫妻
に会いに来ようと、計画さえ立てていた.

 

..————————⦅語句》————————————————
         
ravi(e):(形) 大喜びの、とてもうれしい
  avoir l'air ravi / うれしそうだ  
inquiétude:(f) 不安、心配、懸念
après :~の後で、
tant de + 名詞:たくさんの~.そんなに多くの~.
    après tant d'inquiétudes / 多くの心配の後で →
  あれこれの心配もどこへやら、
  あれこれ心配したことは忘れて、


.————————— ≪文法≫ ———————————————
                                           
今回のテキスト、もしも意地悪な先生がいて、主語とそ
の述語動詞だけを書いてください.第何文型になります
か?などと単位取得試験の設問にされたらどうしましょ?
何?死んで化けて出てやる?そういう先生はお化けなん
て信じていませんよ.お化けのほうが馬鹿にされて、
返り討ちに会ってしまいます.心霊写真を見せても
「安物のカメラを使うからだ.修理に出しておきなさい」
でおしまい.心臓に毛が生えている生き物ですからね.

さて、テキストのほうは長文ですが、主語は
Notre voyageur
対応する活用された動詞はfaisait
その目的補語は le projet.

よってこの文はS + V + OD
第3文型ですが、
文型までは質問はされません.

なぜかというと、フランス語の授業では、
第6文型までを教える先生と、英語のまま
第5文型までの形式をそのまま使って説明
する先生方もいらっしゃるからです.

でも  S + V + OD であることは指摘できる
ようにしておいて下さい.

あとは分詞構文や、様々な副詞句などがベタベタと
くっつけられています.ベタベタ文です.

お化粧の長い人がいるように、長い文章もあります.

 


Notre voyageur faisait le projet.
我らが旅人は計画を立てていた.

これがタネです.成長して

Notre voyageur faisait le projet revenir plus tard 
avec des camarades.
我らが旅人は後日仲間と一緒に再びやって来る
計画を立てていた.

もっと成長して
Notre voyageur faisait le projet revenir plus tard 
avec des camarades revoir ces braves gens.
我らが旅人は後日仲間と一緒に再びやって来て
この勇敢な人たちに再度見(まみ)えようという
計画を立てていた.

さらに分詞構文なども参加して、最終的には冒頭の文章、             オーケストラの演奏のようになります.